1on1

1on1が形だけになっているときに、対話の中身を見直す

時間は取っている。けれど進捗の確認で終わり、部下が何を考えているのかまでは聞けていない気がする。1on1を「やめる・続ける」で考える前に、そこで何を話したいのかを、管理職の方と一緒に見直していきます。

よくある状況

会社として1on1を導入し、管理職は部下と定期的に面談の時間を取るようになりました。カレンダーには予定が並び、実施の記録も残っています。けれど、実際の中身を振り返ってみると、先週の業務の進み具合を聞き、困っていることがないかを確かめて終わる。気がつけば、いつもの定例ミーティングとあまり変わらない時間になっている。そうした状況は珍しくありません。

部下に「何か話したいことはある?」と聞いても、「特にありません」と返ってくる。沈黙が気まずくて、つい自分の経験談や助言で時間を埋めてしまう。終わったあとで、結局ほとんど自分が話していたことに気づく。管理職の側も、何を話せばいいのか分からないまま、時間だけを確保している状態です。

忙しい時期には、1on1が真っ先に後回しになります。「今週は特に話すこともないので、飛ばしましょうか」。そう気軽に言い合える関係だからこそ、ということもあるかもしれません。ただ、一度間が空くと、再開するきっかけがつかみにくくなります。

管理職ごとにやり方が違うことも、よくある状況のひとつです。熱心に時間をかける人もいれば、短く済ませる人もいる。部下の側の受け止め方にも差が出て、「1on1は何のための時間なのか」が、組織の中で共有されないまま続いていきます。

明るいオフィスのテーブルで、グレーのジャケットの男性がペンで開いたノートを指しながら話し、隣の女性が頬に手を添えてノートを見つめている。

形だけになってしまう理由

何のための時間かが、言葉になっていない

1on1を制度として始めるとき、目的は「部下の成長支援」や「対話の促進」といった言葉で示されることがあります。けれど、その言葉が、日々の面談で何を話すことなのかまでは、具体的に落とし込まれていないことがあります。目的が手ざわりのある言葉になっていないと、いちばん話しやすい業務の進捗確認に、自然と流れていきます。

管理職が「答える役」になっている

部下から相談を受けると、管理職はつい答えを出そうとします。経験があり、責任もある立場ですから、それは自然なことです。部下の考えを聞くことよりも、正しい答えを早く出すことで信頼を得てきた方もいらっしゃるかもしれません。ただ、毎回答えが返ってくる場では、部下は自分で考えを整理する前に、上司の判断を待つようになります。1on1が報告と指示の場になると、部下が自分の考えを言葉にする余白が小さくなっていきます。

振り返る機会がない

1on1は、上司と部下の二人きりで行われます。ほかの管理職がどんな問いを立てているのか、自分の面談がどう受け止められているのかを知る機会は、ほとんどありません。うまくいかなかった面談も、うまくいった面談も、振り返られないまま次の予定がやってきます。工夫を重ねる手がかりがないまま、続けること自体が負担になっていくこともあります。

コーチングで扱うこと

ビジネスコーチングでは、1on1の進め方の正解をお渡しすることはしません。管理職ご自身へのコーチングを通じて、1on1で何を扱いたいのか、どんな問いを立てたいのかを、一緒に見直していきます。管理職が問いを受ける側を体験することで、部下に問いを向けるときの感覚を確かめる機会にもなります。

たとえば、こんな問いを扱います。

最近の1on1で、部下が自分から話し始めたのは、どんな話題のときでしたか。

1on1が終わったあと、部下にどんな状態になっていてほしいですか。

部下の話を聞きながら、助言したくなったのはどんな瞬間でしたか。そのとき、ほかにどんな問いがありえたでしょうか。

そのうえで、実際に行った面談を題材に振り返ります。振り返りの頻度は、ご相談のうえ決めます。話してみてどうだったか、部下の反応はどうだったか、次はどんな問いを試してみたいか。机の上の理想ではなく、現場で起きたことから考えていきます。

ご希望に応じて、複数の管理職の方でご一緒する形もご相談いただけます。その場合は、うまくいった問いや、うまくいかなかった場面を持ち寄ることもできます。ほかの人の工夫を知ることで、自分のやり方を見直すきっかけが生まれることがあります。1on1を一人ひとりの頑張りに任せるのではなく、組織の中で続けられる形にしていくことを大切にしています。

想定シナリオ

部下との1on1が報告の場になっている管理職チーム

状況:1on1を制度として導入したが、内容は業務の進捗確認にとどまっている。管理職ごとにやり方が異なり、部下の受け止め方にも差がある。忙しい時期には、実施自体が後回しになっている。

コーチングで扱うこと:管理職へのコーチングを通じて、1on1で扱うテーマと問いの立て方を見直す。実際の面談を題材に振り返り、手応えのあった問いと、うまくいかなかった場面を確かめながら、次の面談に持ち帰る。

目指す状態:1on1が報告の場ではなく、部下が自分の考えを言葉にする場として機能し、管理職が無理なく続けられる状態。

よくある状況を想定したシナリオで、実在の企業の事例や支援実績ではありません。

まずは無料体験で

「1on1をどう立て直せばいいか分からない」という段階でのご相談で大丈夫です。無料体験コーチング(60分)では、いまの1on1で起きていることを一緒に整理するところから始めます。管理職の方お一人からのご相談も、人事のご担当の方からのご相談も受け付けています。進め方が合うかを確かめたうえで、続けるかどうかを決めてください。体験のあとに、その場でお申し込みを決めていただく必要はありません。

まず、組織の現在地を整理するところから。

ご相談の内容が固まっていなくても大丈夫です。無料体験コーチング(60分)で、進め方が合うかを確かめてください。

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