よくある状況
朝の通勤電車で、なんとなく求人サイトを開く。気になる会社をいくつか保存して、そのまま閉じる。そんな日が、もう何か月も続いている。
今の仕事に、大きな不満があるわけではありません。職場の人間関係もそれなりに良く、任される仕事も少しずつ増えてきました。それでも、ふとした瞬間に「このままでいいのだろうか」という声が聞こえてきます。同期が転職したと聞いた日や、年齢の節目が近づいてきたときには、その声が少し大きくなります。
友人に相談すると「今の会社のほうが安定しているよ」と言われ、別の人からは「動くなら早いほうがいい」と言われる。どちらも正しいように聞こえて、聞けば聞くほど、自分がどうしたいのかが分からなくなっていきます。
休日に適職診断を試してみても、結果を見て「そうかもしれない」と思う一方で、どこか他人事のように感じる。キャリアの棚卸しをしようとノートを開いても、何を書けばいいのか手が止まってしまう。そんな経験に心当たりのある方もいらっしゃるかもしれません。
転職するか迷うのは、珍しいことではありません。迷っていること自体が悪いわけでもありません。ただ、迷いが長く続くと、今の仕事にも身が入りにくくなり、決められない自分に疲れてしまうことがあります。
迷いが続く理由
他人の基準で比べている
年収、会社の知名度、勤務地、世間で言われる「市場価値」。転職を考えるとき、私たちはつい、誰かが決めた物差しで選択肢を比べてしまいます。どれも大切な条件です。けれど、その物差しが自分にとってどれくらい大事なのかを確かめないまま比べていると、どの選択肢も決め手に欠けて見えてきます。
情報を集めるほど決められなくなる
求人情報、転職した人の体験談、判断基準をまとめた記事。調べれば調べるほど、選択肢も注意点も増えていきます。情報が足りないから決められないのではなく、自分の中の判断軸がまだ言葉になっていないから、集めた情報をどう扱えばいいかが分からない。そういうことがよくあります。
「転職する・しない」の二択になっている
迷っているときほど、問いが「辞めるか、残るか」に絞られがちです。けれど実際には、今の職場で役割を変えてみる、社外で小さく試してみる、時期を決めて考え直すなど、その間にいくつもの道があります。二択のままだと、どちらを選んでも何かを失うように感じて、立ち止まってしまいます。
「離れたい」と「向かいたい」が混ざっている
今の職場から離れたいのか、新しい何かに向かいたいのか。転職を考える気持ちには、その両方が混ざっていることがよくあります。離れたい気持ちが強いときは、次の場所に何を求めているのかが見えにくくなります。どちらが良い悪いということではなく、今の自分がどちらに近いのかに気づくだけでも、考えやすくなります。
コーチングで扱うこと
キャリアコーチングでは、転職すべきかどうかの答えをコーチが出すことはありません。転職を勧めることも、引き止めることもしません。答えは、あなたの中にあると考えているからです。セッションでは問いを重ねながら、あなたが大事にしていることや、力を発揮できる場面を一緒に言葉にしていきます。
たとえば、こんな問いを扱います。
これまでの仕事で、時間を忘れて取り組めたのはどんな場面でしたか。
「このままでいいのか」と感じるとき、具体的には何が足りないと感じていますか。
もし誰からも何も言われないとしたら、どんな働き方を選びたいですか。
すぐに答えが出なくても構いません。言葉にしようとするなかで、自分が何を基準に選びたいのかが、少しずつ見えてきます。判断軸が見えてきたら、転職、今の職場で試せること、もう少し様子を見ることなどを同じ高さに並べて、その軸に照らして比べます。どれを選ぶかを決めるのは、最後まであなたです。
考えが整理できてきたら、次のセッションまでに試せる一歩も決めます。気になる業界で働く人に話を聞いてみる、今の上司に担当を広げたいと伝えてみる、といった小さなことで構いません。やってみて感じたことを次のセッションで振り返ると、頭の中で考えていただけでは分からなかった自分の反応が見えてきます。
想定シナリオ
転職を考えているが、判断の軸が定まらない
状況:現職に大きな不満はないものの、このままでよいのかという迷いが続いている。求人を眺めても何を基準に選べばよいかが分からず、周囲の意見を聞くほど考えがまとまらなくなっている。
コーチングで扱うこと:これまでの経験を振り返り、力を発揮できた場面と、その共通点を言葉にする。転職を前提にせず、今の職場で試せることも含めて選択肢を並べ、次の一歩を本人が決める。
目指す状態:他人の基準ではなく自分の判断軸を持って、転職するかどうかも含めた次の一歩を、自分で選べる状態。
よくある状況を想定したシナリオで、実在の方の事例や支援実績ではありません。
まずは無料体験で
「転職するか迷っている」という段階でのご相談で大丈夫です。無料体験コーチング(60分)では、今の迷いを言葉にするところから始めます。進め方が合うかを確かめたうえで、続けるかどうかをご自身で決めてください。体験のあとに、その場でお申し込みを決めていただく必要はありません。